『AWS運用入門 改訂第2版』書評と要点整理|せかはんのブックレビュー

AWS運用入門 改訂第2版 出典:Amazon.co.jp(出版社提供画像)
出典:Amazon.co.jp(出版社提供画像)

ニュースとの関連

2025年10月に発生したAWSの大規模障害では、NetflixやSlackといった世界的サービスが一時停止し、改めて「クラウド依存社会のリスク」が注目を集めました。 本書『AWS運用入門 改訂第2版』は、まさにこうした“止まらないクラウド運用”を支える実践知を体系化した一冊です。 AWSの基礎から、障害・監視・コスト最適化・セキュリティ統制までを網羅し、運用担当者だけでなく、ITインフラの理解を深めたいビジネスパーソンにも役立ちます。


書籍の概要

著:山﨑翔平/小倉大/峯侑資(SBクリエイティブ、2025年7月刊)

クラウド時代の「運用の基本書」として高い評価を得た『AWS運用入門』が、最新の環境に対応した改訂第2版として登場しました。 本書は、AWS(Amazon Web Services)を中心にしたクラウド運用の“現場の実務”を体系的に学べる一冊です。

EC2・IAM・RDSといった主要サービスを「運用」の観点から整理し、バックアップやセキュリティ統制、監査準備、コスト最適化まで、日常の運用フローに沿って理解できる構成になっています。 単なる操作マニュアルではなく、「なぜこの設定が必要なのか」「何を防ぐための手順なのか」という背景にも踏み込んでおり、実務に直結する知識を身につけられます。


印象に残ったポイント

著者3名はいずれもAWS公認のアンバサダー/トップエンジニアであり、クラウド移行やシステム運用支援の最前線で培ったノウハウを惜しみなく共有しています。

レビューでは「重要箇所にあらかじめ黄色いマーカーが引かれていて分かりやすい」「章ごとにテーマが整理され実務に役立つ」といった声が多く、初心者から中級者まで幅広く支持されています。

改訂第2版では、生成AIをはじめとした新しいAWSサービスや機能にも対応。 特に「ログ運用」「セキュリティ統制」「コスト最適化」の3分野が大幅に加筆され、最新のベストプラクティスを踏まえた内容となっています。


せかはんの考察

近年、AWSの障害が世界的に注目される中で、クラウド運用のリスク管理やコスト最適化は、もはや専門職だけのテーマではなくなりました。

本書は「クラウドをどう運用すべきか」という問いに対して、理論と実践の両面から答える教科書的な存在です。 エンジニアはもちろん、クラウドをビジネスの基盤として活用する経営層・企画職にも読んでほしい一冊です。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。


書籍情報:
『AWS運用入門 改訂第2版 押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ』
著:山﨑翔平・小倉大・峯侑資
出版社:SBクリエイティブ(2025年7月11日発売)
ページ数:552ページ/定価:3,300円(税込)

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